『てっこつプロジェクト』 そのスペックについて考察
『てっこつプロジェクト』 そのスペックについて考察
今回は、『てっこつ(ロッジ型テント)』 その幕体として理想とする
スペックについて考察してみたいと思います。
※ 以降記述の中では、(ロッジ型テント)の事を 『てっこつ』 と記述します。
我々が今!
想いを巡らせているのは 「ピュアコットン」 の幕体では在りません。
近頃、ブームになりつつ在る 「ピュアコットン」 の幕体では、厳寒期の-10℃まで下がる気温や、多くの降雪を伴う雪中野営において、また梅雨や春秋の長雨シーズン、そして酷暑とも表される35℃以上の焼付く様な炎天下では、残念ながら多面的分析結果から、色々な意味でリスクが大きく、「春夏秋冬」
つまり年がら年中!オールシーズンで使い倒すのには無理が生じてしまいます。
そうなれば、やはりここはリスクの小さい、従来からの「化繊幕」が賢明な選択だと、
結論付け!判断するに至りました。 ※日本の天候、年間の約1/3が雨天なのですから。
それでは、いったい何を基準に考えて行けば良いのでしょうか・・・・・?それには一つの
判断材料として、私が兼ねてより申し上げている、この言葉がキーワードになります。
『 古きを訪ね!新しきを知る。そして古きの良さを知る。 』この言葉こそが、
今回の『てっこつ』プロジェクトを立上げ!
動かす、最大の原動力!となりました。
お店に行ったら、現行品として新品の、この「幕」が販売されていたから・・・・。
比較検討し求めようと思っても、残念ながら他に選択肢が無かったから・・・・。
たまたま!何気に覗いたオークションで、思わぬ出会い物が在ったから・・・・。
キャンプを始める事を、親戚・友人・知人に話したら、偶々譲って頂いた・・・・。
等々、まさに 『てっこつ』 との出会いは、様々ですネ。
そんな中、子供の頃から 『てっこつ』 に接し、私自身がこの目この手で直接確かめ!そして、
長年に渡りフィールドで検証し、また、過去まで遡り!色々な資料や、様々な文献を紐解きながら、
納得の出来る!『てっこつ』 を、今回のテーマとし、結論を出してみたいと思いました。
そんな中、導き出した数字こそが 『黄金比:500、350、215』 の答えです。
そして・・・。
※ 後半へつづく
以下、ご紹介している 『てっこつ』 画像には 「緑色の幕」 が写し出されていますが、決して今回の
プロジェクト対象とする 『てっこつ』 の、カラーリングでは在りません。
※私が、当時撮影した 『てっこつ』 が、たまたま 「緑色」 が多かったとご理解下さい。
【OGAWA TENT OWNER LODGE MINERVA Ⅱ】
重 量 : 幕体 約11.0kg、フレーム 約12.0kg
素 材 : 本体 屋根ポリエステルスパン#20(防水:耐水圧1,500mm)
正面・ウォール ポリエステルフィラメント250d(防水:耐水圧1,500mm)
内幕 ナイロン
グランドシート PVC(防水:耐水圧10,000mm以上)
ライナーシート ナイロン(防水)
フレーム スチール22パイ(mm)
サイズ : 400cm × 350cm × 215cm
【OGAWA CAMPAL OWNER LODGE MINERVA DX】
重 量 : 幕体 約20.0kg、フレーム 約13.0kg
素 材 : 本体 ポリエステル250d(防水:耐水圧1,500mm)
内幕 T/C
ライナーシート ナイロン(防水)
グランドシート PVC(防水:耐水圧10,000mm以上)
フレーム スチール22パイ(mm)
サイズ : 460cm × 350cm × 215cm
【OGAWA TENT OWNER LODGE DEIRA】
重 量 : 幕体 約18.3㎏ フレーム 約16.4㎏
素 材 : 本体 屋根ポリエステルスパン♯20(防水:耐水圧1,500mm)
正面・ウォール ポリエステルフィラメント250d(防水:耐水圧1,500mm)
内幕 ナイロン
グランドシート PVC(防水:耐水圧10,000mm以上)
ライナーシート ナイロン(防水)
フレーム スチール22パイ(mm)
サイズ : 500cm × 350cm × 215cm
【OGAWA TENT OWNER LODGE ATLEUS】
重 量 : 幕体 約22.5kg、フレーム 約16.9kg
素 材 : 本体 屋根ポリエステルスパン#20(防水:耐水圧1,500mm)
正面・ウォール ポリエステルフィラメント250d(防水:耐水圧1,500mm)
内幕 T/C
グランドシート PVC(耐水圧10,000mm以上)
ライナーシート ポリエステル75d(防水)
フレーム スチール22パイ(mm)
サイズ : 500cm × 350cm × 215cm
【OGAWA LODGE SHELTER】
重 量 : 幕体 約8.3kg、フレーム 約12.5kg
素 材 : 本体・屋根 ポリエステル210d(防水:耐水圧1,800mm)
※2009年のカタログでは(耐水圧1,500mmと記して在りますが、2013年のカタログ数値より記載。)
ライナーシート ポリエステル75d(防水)
フレーム スチール22パイ(mm)
サイズ : 460cm × 350cm × 215cm
さて、以上の 『てっこつ』 が持つ、
スペックについて、個別具体的に紹介をさせていただきました。
それでは、この 『てっこつ』 の中から何が良いのか、何が理想なのか読み取って下さい・・・・・・。
と、言いたいのですが、実はカタログ上は同じスペックでも、材質が違っているのも事実なんです。
実際にフィールドで、見て!触れて!使ってみて!初めて判るものが、必ずそこには存在します。
それ故、私達はフィールドに集う皆さんと一緒に確認しながら、 「春夏秋冬」 繰り返し!繰り返し!
大好きな『てっこつ』を、使い倒し、何が必要とされ!何が理想なのか?検証を行って来ました。
そして、そんな中で、今回導き出した一つの 『仕様』 が以下に紹介する、第一案(抜粋)です。
『てっこつプロジェクト幕』 の仕様 第一案(抜粋)
★サイズ (アウター) 高さ215㎝ 横幅350㎝ 長さ500㎝
【詳細】 リビング重視の設計とし、正面入り口上部に雨の吹き込みを防ぐルーフを装備。
正面及び背面と、リビング両側面はメッシュとフラップの二重構造とし、クイックオープンシステムを装備する。
裾にはバタつき防止のサイドリリースバックルを装備する。
両側面巻き上げ可能。両側面及び背面の張り出しを可能にする。
前面上部フラップ付きベンチレーターを装備する。
アウターには、「撥水性」、「撥油性」、「防汚性」、「耐摩擦性」に優れた、テフロン加工を施す。
(インナー) 高さ205㎝ 横幅340㎝ 奥行き220㎝
【詳細】 T/C 混紡素材(ポリエステル+コットン)
内幕の全面には通気性と吸湿性に優れたポリエステルとコットンの混紡素材を使用する。
前面・背面にメッシュとT/Cの二重構造とし、Dドアを装備する。
インナーグランドシートは、PVC溶着によるバスタブ形状とする。
インナー内部の天井部分6箇所にDリング、床部分のコナー6箇所に角リングを装備。
★重量 (幕 体) 約22.5㎏ ※特記事項 品番2540と同様。
(フレーム) 約16.9㎏ ※特記事項 品番3376と同様、3本繋ぎ。
★素材 (アウター) 【屋根】ポリエステルスパン#20(耐水圧1500㎜) ※特記事項 品番2588と同様の材質。
【正面・ウォール】ポリエステルフィラメント250d(耐水圧1500㎜) ※特記事項 品番2540と同様の素材。
(インナー) T/C
【グランドシート】PVC(耐水圧10000㎜以上) ※特記事項 PVC溶着によるバスタブ形状とする。
【ライナーシート】ポリエステル75d(防水) ※特記事項 品番2588と同様の材質及びハチドリ柄。
(フレーム) スチール22Ф㎜ ※特記事項 品番3376と同様、3本繋ぎ。
コネクター材質は、現行品番3376と同様、三色。
★パッキング (幕 体) 110㎝ × 40㎝ × 30㎝ ※特記事項 品番2540と同様。
(フレーム) 110㎝ × 40㎝ × 20㎝ ※特記事項 品番2540と同様。
★カラー (幕 体) ブラウン×サンド×レッド ※特記事項 品番3376と同様のカラーリング。
【ロッジ型テント】の特別仕様装備とし記述列記する。
1. 屋根のポリエステルスパンの材質は、品番2588 と同様材質及び厚みとする。
2. アウター裾の部分に使用するスカートのPVCの厚みは、品番2588と同様の材質とし、スカートを長くし先端にバタつき防止のための、ピンペク用
のハトメを装備する。
3. アウター8箇所への張綱(直径5㎜の太い張綱)を装備する。
4. ライナーシートは、ハチドリ柄の物とし、S字フックにより、コネクターに装着するものとする。また、リビング部分の上部に装着する部分は、ランタン
ハンガー装着用に中割れ加工を施す事とする。
5. 幕体とフレームの接合構造については、イージーセットアップ方式とする。
6. アウターのスカート及びインナーバスタブ形状のボトムPVCのカラーについては、ブラウンを基調とする。
次回は、この 『てっこつプロジェクト幕』 仕様 第一案について、具体的に記述して行きます。
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