『永遠のロングセラー!OGAWA MOUNTAINEERING TENT』

AMERICA

2014年09月05日 23:12

永遠のロングセラー
『OGAWA
MOUNTAINEERING TENT』




ここに!多くの皆さんが、子供の頃に親しんだ、黄色い 『三角屋根』 を持つ!誰もがイラスト等で目にした、一張りの 「テント」 が在る。


その昔、夏休みに学校を挙げての 「林間学校 や 「夏期合同合宿訓練」 などと称し開催された際、
お世話になった 「
幕体」 である。

当時の 「ボーイスカウト」 では花形の名幕であり、自転車の荷台に括り付け、班長が運搬する事に
なっていた不朽の名品である。

その誕生は 「1955年」 昭和30年まで遡る。欧米のオートキャンプを参考にして、在るメーカーから
一張りの 『
ビニロンキャンプテント』 が、この年発売開始となった。

実は、戦後間も無い 「1950年」 昭和25年には 『
キャンプテント』 として発売が開始されてはいたが、
国民の大半は、戦後の混乱期の中に在り、残念ながら一部の 「
富裕層の間」 や 「ボーイスカウト
でしか、実際に使用することは叶わなかった 「
幕体」 でも在る。

そんな中に在り、広く国民に受け入れられるように。との願いと、英知を結集し作り出された 「幕体
こそが、今日でも 『
永遠のロングセラー!』 と呼ばれる 『OGAWA MOUNTAINEERING TENT』
の数々である。


現在での一般表記方は、 野外教育用テント と表記されるのが一般的ですが、正式には、その歴史から 『MOUNTAINEERING TENT』 と表記され、 『登山テント』 が正式な分類となる。




そのスタイルは 「三角屋根」 を持ち、我々が 『てっこつ』 と呼び愛着を持ち続ける 「ロッジ型テント」 の
祖先でもある秀逸な 「
幕体」 なのです。


今日は、ある方からのご質問を受け! 「
三角テント」 について掘り下げ、ご紹介してみたいと思います。

それは同じ 「
三角テント」 であっても、バリエーションが豊富な 「天幕」 なんです。

※ 後半へつづく
バリエーション「FA型」 「A型」 「B型」 「SB型」 「特B型」 と様々です。






一口に言われても、見た感じはどれも同じ 「三角テント」 に見えるのですが、これがまた一張りずつに
特徴を持った、個性派ぞろいの 「
幕体」 です。


実は 『三角テント』 を語る上で、基本となるモデルが在ります。

それは 「B型」 テントなんです。それ故、以下の説明に関し 「B型」 テントを基本として説明したいと思います。

その 「
三角屋根」 のユーモラスな形は、三角柱をドテッ!と、横に倒し!地面から約30㎝程、立ち上げた形をしています。




「B型」 テントは、底面が長方形の形となり、これが基本となります。

「SB型」 テントは、 「
スモールB型」 テントであり、 「B型」 テントを縮小したサイズとなります。


では、 「B型」 テントと 「A型」 テントの違いは?何だと思いますか???

実はこれ!本体奥に
ザックコーナー が在るか無いかの違いなんです。つまり 「A型」 テント
の奥には 『
ザックコーナー』 が設けられており、底面は長方形+三角の 「ベース型」 をしています。

キスリングザック」 や 「登山靴」 、 「ピッケル」 等を幕内に置くスペースとして、当時はとても重宝したスペースなんです。
幕体」 全体の高さは 「B型」 テントと同じですが、地面からの立ち上がりが45㎝と、 「B型」 テントと
比較し15㎝高いため、幕内が広いのが特徴です。

(苦言)  当時の写真についても撮影角度が同じですから、この違いについて判る方は、一握りの方
      に留まっています。(笑)


「FA型」 テントは、 「A型」 テントに 「
フライ(F)」 をセットした 「幕体」 です。サイズは 「A型」 テントと
変わりありません。

当時は、 「
フライシート」 と組み合わせて使用する事が多く、ポリコットンの生地からの 『雨漏り防止』 のためと、 『日差しの軽減』 の意味からも 「フライシート」 は、とても重宝した逸品なんです。


『OGAWA MOUNTAINEERING TENT』(FA型キャンプテント 品番3615)




幕体本体サイズ: H166(㎝)、W182(㎝)、L227(㎝)、HW30(㎝)
重量:9.0㎏、
パッキングサイズ: 66×32×18(㎝)

素材/専用フライ
   本体ウォール地:ポリエステルフィラメント 防水
   本体屋根:ナイロン70d
   床生地:塩ビラミネートクロス
   リッジポール:22φ×1.5t(mm)
   5人用は、2本ポール


「FA型」 テントは、 「
フライ」 を取り外し 「A型」 テントとして使用出来ます。


「特B型」 テントは、サイズは 「B型」 テントとおなじなんですが、片側のサイドウォールを 「
オーニング」 として全開出来るギミックを持たせた 「三角テント」 なんです。




大変珍しい 「三角屋根」 ですが、現在では販売中止となったのが惜しまれます。


何れの 「
三角屋根」 も、一世代前から活躍し、今日も現役の 『永遠のロングセラー!』 なんです。
残念ながら、
JIS規格表示の違いから、現在では 『5人用』 が姿を消しています。


これからも
永遠のロングセラー!』 &  野営界登竜門!』 として、
引き続き!多くの皆さんに愛される
三角屋根 で在ってほしいと思います。(^^)v


あなたにおススメの記事
関連記事