2015年05月25日 21:00
『情熱大陸! 「てっこつ 骨メンテ」 』
昨日、『MARECHAL QUEBEC &
Ogawa OwnerLodge ATLEUS ガーデンメンテ』 について、
ご紹介をしましたが、これは主に 「幕体」 についてのメンテでした。
本日の AMERICAN工房も、昨日に引き続いて フレーム 「骨」 に、
ついてのメンテナンスです。
対象の 「骨」 は、昨日から庭に建てっぱなし、Ogawa OwnerLodge ATLEUS の
「骨」 となります。
脚は 「3段折り」 ですので、作業がしやすい 「1段折り」 の状態で行います。
開始前の状態です。
『てっこつ』 のフレーム (以降「骨」と呼びます。) は、アルミ、ジュラルミンの材質の物を除いて、その他の殆んどの物が、スチール(鉄)に亜鉛メッキが施されている 「骨」 が一般的です。
それは、 「Ogawa OwnerLodge」 でさえ、例外ではありません。
新品、おろしたての状態では、 「骨」 への錆止め効果も持続しており、直ぐに錆びる事はありません。しかしながら、フィールドにおいて設営・撤収をいく度か繰り返す中で、雨天や多湿の天候の中での撤収を余儀なくされる場合もあります。
材質のスチールも、設営・撤収を繰り返す中、 「幕体」 との擦れや運搬時の収納袋内での金属同士の傷・擦れにより、外側の亜鉛メッキが傷ついて来ます。
そして、それをそのまま放置していると、そこから 「錆」 が発生する原因になります。
※ 後半へつづく
大切なのは、「錆」 発生に至るまでの段階で的確なメンテナンスが必要!になって来ます。
本日使う 「メンテナンス用品」 は以下のとおりです。
耐水ペーパー(220番)
ワイヤーブラシ
真鍮ブラシ
ピカール
KURE 5-56
ニッペ ペイントうすめ液
ウェス(5枚程度)
『てっこつ』 の 「骨」 が錆びる前の 『白い粉状態』 の段階で、的確な養生が必要となります。
以下、私が行う 「メンテ実例」 として興味のある方は、参考にしていただければ幸いです。
『白い粉状態』・・・・とは? いったい!どんな状態なのか?・・・・・こんな粉ふき芋状態です。
角度を変えて見てみます。
これを、そのまま放置しておくと、確実に 「錆」 が発生します。
こういう状態が見受けられる場合は、ここの部分だけでは在りません。恐らく 「骨」 全体が
大なり小なり 「粉吹き状態」 になっている事が考えられます。
【メンテナンスの手順】
① 真鍮ブラシで念入りに 『白い粉状態』 の部分を含め、「骨」 全体を優しくブラッシングし
粉部分を擦り落とします。ポイントは、途中、手で 「骨」 を撫でながら、肌の状態を確認します。
☆ 茶色の 「錆」 まで状態が進行している場合は、ワイヤーブラシ、耐水ペーパーで丁寧に
「錆」 を削り落とします。
② ウェスに 「ピカール」 を少量垂らし、 「骨」 全体を万遍なく磨き上げます。
③ 次は、別のウェスで、 「ピカール」 で磨いた部分を入念に 「乾拭き」 し、 「ピカール」 を拭き取ります。
④ 最後、ウェスに 「KURE 5-56」 を適量吹きかけ、 「骨」 を丁寧に磨き、 「骨」 全体に被膜を施します。
ざっと説明すると、以上の様な 【メンテナンスの手順】 になります。
必要な時間は、概ね3時間程度です。
メンテナンス開始前の状態です。
真鍮ブラシで 「粉吹き状態」 を、擦り落とした様子です。
次に、 「ピカール」 をウェスに取り、磨き上げます。
そして、ウェスで乾拭きを行います。
最後は、「KURE 5-56」 を吹きかけたウェスで、 「骨」 に被膜を作るよう磨き上げます。
メンテ開始前
メンテ終了後
皆さんも、【愛幕】 大切に!養生して下さいネ。
『てっこつ』 少し愛して、長く愛して・・・・・・・・・・。(^^)ゞ